履行の追完

不動産・民法用語解説

履行の追完とは?(不動産売買における契約不適合責任と買い手の権利)

「履行の追完(りこうのついかん)」とは、売買契約などで引き渡された目的物(建物や土地など)が、種類・品質・数量に関して契約内容に適合していない場合(契約不適合)に、**売主に対して完全なものを引き渡すよう請求する権利・仕組み**のことです。

💡 履行の追完の主な内容(民法改正による変更):
・修補(しゅうほ): 壊れている箇所や不具合の修理を求めること
・代替物の引き渡し: 代わりの別の物(同等の目的物)を引き渡してもらうこと
・不足分の引き渡し: 数量が足りない場合に、不足している分を追加で引き渡してもらうこと

不動産売買における履行の追完の具体例

新築一戸建てや中古住宅を購入した後に不具合が見つかった場合、買主は売主に対して「履行の追完」を請求することができます。

  • 雨漏りや設備の故障: 引渡し直後に屋根の雨漏りや給湯器の故障が発覚した場合、売主の費用負担で修理(修補)を請求する。
  • 図面と実際の面積の相違: 土地の売買で、登記簿上の面積よりも実際の敷地面積が著しく狭かった場合に、不足分の土地を追加で提供してもらう(またはそれに準ずる対応を求める)。

追完請求と他の救済手段の関係

買主はまず売主に対して「履行の追完」を請求するのが原則ですが、売主がいつまでも対応してくれない場合や修補が不可能な場合には、次のような別の法的手段をとることができます。

  • 代金減額請求: 修理費用に相当する分だけ、購入代金を減額してもらう。
  • 契約解除: 契約の目的が達成できないほどの重大な不具合がある場合、契約を白紙に戻す。
  • 損害賠償請求: 不具合によって被った損害の賠償を請求する。

※契約不適合責任や履行の追完に関する期間制限(通知義務など)については、売買契約書の内容を必ずご確認ください。

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