表面利回り

表面利回り(ひょうめんりまわり)とは、不動産投資において「物件価格に対して、1年間でどれくらいの家賃収入が得られるか」を表した指標(年間の単純収益率)です。

「グロス利回り」とも呼ばれ、不動産チラシやポータルサイトの物件情報に記載されている「利回り〇〇%」は、基本的にこの表面利回りを指します。

1. 表面利回りの計算式

具体例(シミュレーション)

  • 物件購入価格:3,000万円

  • 満室時の月額家賃:15万円(年間家賃収入:15万円 ×12ヶ月 = 180万円)

2. 対比される「実質利回り」との違い

不動産投資では、表面利回りだけでなく、税金や管理費などの諸経費を差し引いた「実質利回り(ネット利回り)」で収益性を判断することが極めて重要です。

区分 表面利回り(グロス) 実質利回り(ネット)
考慮する費用 なし(収入と購入価格のみ) あり(購入時諸費用・維持管理費などを加味)
計算に含まれるもの

・満室時の想定家賃


・物件の本体価格

【収入面】 空室リスク・値引きを考慮


【支出面】 管理委託料、修繕積立金、固定資産税・都市計画税、購入時の諸経費

主な用途 複数物件を大まかに比較・スクリーニングする 実際の収支(手元に残る現金)を正確に試算する

3. 表面利回りを見る際の3つの注意点

  1. 「満室時」を前提としている

    ・空室期間や家賃滞納リスクが考慮されていないため、満室想定の収入で計算されていることが一般的です。
  2. ランニングコスト(維持費)が含まれていない

    ・古い物件(築古)ほど表面利回りが高く表示されやすいですが、実際は修繕費や管理費が高額になり、実質利回りが大幅に下がるケースがあります。
  3. 利回りの「高さ」だけで選ばない

    ・地方の築古物件などで「表面利回り15%超」と書かれていても、需要が乏しく空室が埋まらないリスクや、解体・大規模修繕費用がかさむリスクが潜んでいます。

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