変動金利

戸建て住宅における変動金利(変動金利型住宅ローン)とは、「借入期間中に金融情勢(日本銀行の政策金利や短期市況)の変化に応じて、定期的に金利が見直される住宅ローンの金利タイプ」のことです。

固定金利に比べて借入時の金利が低く設定されているため、戸建て購入者の約7〜8割が選択する主流の選択肢となっていますが、将来の金利上昇による返済額増加リスク(金利リスク)を負うことになります。

1. 変動金利の基本ルールと見直し周期

一般的に、多くの民間金融機関の変動金利では以下の「見直しルール」が採用されています。

  • 金利の見直し(年2回)

    • 毎年4月1日と10月1日の年2回、短期金融市場の金利(短期プライムレート)を基準に見直されます。

  • 5年ルール(毎月返済額の据え置き)

    • 金利が上昇しても、5年間は毎月の返済額を変更しない仕組みです(※返済額の内訳である「元本」と「利息」の割合が調整されます)。

  • 125%ルール(1.25倍ルール)

    • 5年経過後に返済額を再計算する際、金利が急上昇していても、新しい返済額は従来の返済額の1.25倍(125%)までを上限とするルールです。

注意(未払利息のリスク)

「5年ルール」や「125%ルール」は急激な家計の負担増を緩和するための仕組みですが、金利上昇分が免除されるわけではありません。減らなかった元本や払い切れなかった利息(未払利息)は将来に繰り延べられるため、最終返済時に一括請求されるリスクがあります。

2. 固定金利(全期間固定)との比較

比較項目 変動金利 固定金利(フラット35など)
適用金利 低い(年0.3%〜0.8%台など) 高め(年1.5%〜2.0%台など)
金利変動リスク **借り主(購入者)**が負う 金融機関が負う
毎月の返済額 変動する可能性がある 完済までずっと変わらない
適している人

・借入額を抑えめにする人

 

・借入期間が短い人(または繰り上げ返済予定)

 

・金利上昇時に一括返済できる余裕資金がある人

・家計の返済計画を確定させたい人

 

・長期間(35年など)借り入れる人

 

・金利上昇の不安を感じたくない人

3. 戸建て所有者が押さえておくべきリスク管理と対策

  1. 「返済比率(返済額)」に余裕を持たせる

    • 借入上限ギリギリで組むのではなく、仮に金利が1%〜2%上昇しても無理なく返済できる借入金額に設定します。

  2. 手元資金(教育費や生活防衛資金)を残しておく

    • 金利が上昇した際、いつでも「繰り上げ返済」を行って元本を減らせるよう、手元の貯蓄を確保しておくことが最大の防衛策になります。

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