不同沈下

不同沈下とは、建物全体の重さが均等にかからず、地盤の軟らかい部分だけが局所的に深く沈み込んでしまい、「家全体が斜めに傾いてしまう現象」のことです。

「家全体が真っすぐ均等に沈むこと(全体沈下)」であれば建物への致命的なダメージは少ないですが、この「不同(まばら)」に沈む現象が起きると、建物にねじれや強い負荷がかかり、住宅にとって文字通り致命的なトラブルを引き起こします。

1. 不同沈下が引き起こす恐ろしい症状

もし家が不同沈下を起こして傾くと、日常生活や建物の構造に次のような深刻な不具合が次々と発生します。

  • 建物の破損: 柱や梁が引っ張られたり歪んだりするため、外壁や内壁に斜めのひび割れ(クラック)が入ります。

  • 開口部の故障: 歪みのせいで、窓やドアが「勝手に開く」「閉まらなくなる」「鍵がかからない」といった症状が起きます。

  • 健康被害: 人間はわずかな傾きでも三半規管で敏感に察知するため、住んでいる人が「めまい」「頭痛」「平衡感覚の狂い(船酔いのような状態)」といった体調不良(住環境病)に悩まされることがあります。

2. なぜ不同沈下は起きてしまうのか?

主に次のような「地盤のクセ」や「設計・工事のミス」が原因で引き起こされます。

  1. 軟弱地盤での手抜き・調査不足: もともと田んぼや沼、あるいは盛り土(埋立地)だった軟弱な土地であるにもかかわらず、事前の地盤調査を怠ったり、適切な地盤改良や杭打ちを行わずに家を建ててしまった場合。

  2. 地盤の硬さが均一でない土地(異種地盤): 敷地の一部が「もともとの固い地盤(切土)」で、もう一部が「新しく埋め立てた軟弱な地盤(盛土)」にまたがっているような敷地で、十分な対策をしないまま建てた場合。

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