減歩

減歩(げんぷ)とは

減歩とは、土地区画整理事業(区画整理)を行うときに、道路や公園などの公共施設を新しく作ったり広げたりするためのスペースを確保するため、エリア内のすべての土地所有者が、自分の持っている土地の面積を少しずつ(公平に)差し出す仕組み(またはその割合)のことです。

「未来の住みやすい街並みとインフラを作るために、みんなで少しずつ敷地を分かち合う」という、区画整理の根幹をなすダイナミックなシステムです。

1. 減歩の仕組みと「面積が減る」本当の意味

「土地の面積が減る」と聞くと一見大損するように思えますが、実はここにマジックがあります。

  • なぜ面積が減るのか? 例えば、もともと200平米の土地を持っていた人が、減歩率「20%」の区画整理エリアにいるとします。この場合、事業によって土地の面積は160平米(20%減)になります。削られた40平米分の土地は、新しい道路や公園、広場などに生まれ変わります。

  • 面積は減っても「価値」は上がる: 持っている土地の物理的な広さは小さくなりますが、目の前の道路が狭い砂利道から綺麗に舗装された広い道路になり、電気・ガス・下水道などのインフラが完璧に整うことで、「土地1坪あたりの単価(価値)」が跳ね上がります。 結果として、トータルの資産価値が以前より高くなるように設計されています。

2. 減歩の2つのタイプ(公共減歩と保留地減歩)

減歩には、差し出した土地が何に使われるかによって2つの目的があります。

  1. 公共減歩(こうきょうげんぷ): 道路、公園、緑地、水路などの「公共のスペース」を作るためにみんなの土地を削る割合。

  2. 保留地減歩(ほりゅうちげんぷ): 区画整理事業にかかる膨大な工事費用(道路を作る工事費など)を賄うため、あえて少しずつ土地を削って集め、それを「保留地」として売却した現金で事業費をトントンにするための割合。

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