建物内部にオイルダンパーなどの制震装置(ダンパー)を組み込むことで、地震のエネルギーを吸収し、建物の揺れを抑える構造のことです。「耐震」と「免震」の良さをあわせ持った中間的な特徴を持ちます。
1. 特徴と仕組み
- 揺れを吸収する仕組み: 建物内に設置されたダンパーなどの装置が、地震のエネルギーを吸収(熱などに変換)することで、建物全体の揺れを効果的に減衰させます。
- 繰り返しの地震に強い: 本震だけでなく、その後に何度も起こる余震に対しても、建物の構造躯体へダメージが蓄積するのを抑える強みがあります。
2. 耐震・免震構造との違い
- 耐震構造: 頑丈な構造で地震の「揺れに耐える」(最も一般的だが揺れが大きくなりやすい)。
- 制震構造: ダンパーで地震の「揺れを吸収・抑制する」(耐震よりも揺れが軽減され、バランスが良い)。
- 免震構造: 基礎部分の装置で地震の「揺れを切り離し、伝えない」(揺れが最小限だが最もコストが高い)。
3. 不動産におけるメリットと注意点
- メリット: 耐震構造に比べて室内の揺れや家具の転倒リスクを軽減でき、高層マンションだけでなく中低層の戸建て住宅やマンションでも幅広く採用されています。
- 注意点: 標準的な耐震構造に比べると建築コストがかかり、設置する制震装置の種類によってはメンテナンスや点検が必要になる場合があります。