準工業地域とは、都市計画法の「用途地域」のひとつで、「主に軽工業の工場や、それに伴う作業場などが環境を悪化させないように配慮しつつ、住宅や店舗、中小規模のビルも一緒に建つことを認める、柔軟なものづくり&ミックスエリア」のことです。
これまで見てきた「商業系地域」を抜けていよいよ「工業系地域(3種類)」のスタート地点となりますが、この準工業地域は工業専用ではなく、「住まいもお店も工場も、バランスよく何でも受け入れる最もキャパシティの広いカオスなエリア」という特徴を持っています。
1. 準工業地域の最大の特徴(建てられる建物)
「工業」という名前がついていますが、実は私たちが普段よく見かける便利な施設や住まいがほとんど建てられる、非常に守備範囲の広いエリアです。
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軽工業の工場やガレージ、倉庫がOK: 印刷所、パンの工場、あるいは自動車の修理工場や大きな倉庫など、「環境を大きく悪化させない程度の工場」が建てられます。
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ほとんどの住宅やマンションがOK: 工業系地域でありながら、一戸建てやマンション、アパートを自由に建てることができます(工業専用地域では住宅が一切建てられないため、ここが大きな違いです)。
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お店や病院、学校もOK: スーパー、コンビニ、飲食店、病院、さらには大学などの学校や、一部の映画館・パチンコ店なども建築可能です。
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危険物や大きな公害を出す工場はNG: なんでも建てられるわけではなく、周囲に激しい公害や危険をもたらす大規模な石油コンビナートや重化学工業の工場などは排除されます。
2. 不動産としてのメリット・デメリット
「制限が緩くて何でも建つ」という便利さと引き換えに、環境面で独特のリスクを抱えるエリアです。
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メリット(土地の価格が比較的手頃で、選択肢が広い): 商業地ほど地価が高騰しにくく、なおかつスーパーや駅が近い場所にあることも多いため、マイホームの用地や投資用マンションの建設地として穴場になることがあります。
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デメリット(住環境の不確実性とトラックの往来): 自分の家の隣に「いつの間にか小さな工場や印刷所、あるいは大きな倉庫」が建つ可能性があるため、昼夜問わず大型トラックが通ったり、機械の音がしたりするリスクがあります。静かな住環境を最優先したい人には注意が必要です。
