名前に「アリ」とついていますが、クロアリ(ハチの仲間)とは異なり、ゴキブリに近いグループに属しています。日光や乾燥を極端に嫌うため、普段は地中や木材の内部に潜んでおり、発見が遅れると住宅の耐震性や耐久性に深刻なダメージを与えてしまうことがあります。
日本で被害をもたらす主なシロアリの種類
日本国内の住宅に大きな被害を及ぼすのは、主に次の2種類のシロアリです。
🏠 ① ヤマトシロアリ(日本全国に広く分布)
日本で最も一般的なシロアリです。北海道北部を除く日本全国に生息しています。湿気の多い場所を好み、浴室、洗面所、キッチンなどの水回りや床下から被害が広がりやすいのが特徴です。
🌴 ② イエシロアリ(主に温暖な地域に分布)
主に本州の関東以西の太平洋側や南西諸島などの温暖な地域に生息しています。非常に食欲が旺盛で、巣の規模も大きくなりやすく、建物全体を短期間で食い荒らすほどの強い破壊力を持っています。
新築住宅におけるシロアリ対策と予防
シロアリ被害は「発生してから駆除する」よりも、**「そもそも寄せ付けないための予防」**が何よりも重要です。現代の新築一戸建てや建売住宅では、次のような対策が標準的に行われています。
- 防蟻処理(ぼうぎしょり): 建築時の基礎まわりや地面から1メートルの高さまでの木部に対し、薬剤の塗布や加圧注入などの防蟻処理を施します(建築基準法や品確法に基づく品質確保の一環です)。
- ベタ基礎の採用: 床下全体をコンクリートで覆う「ベタ基礎」にすることで、地面からシロアリが侵入しにくい構造にしています。
- 床下の換気: シロアリは湿気を好むため、基礎パッキンなどを利用して床下に風を巡らせ、乾燥した状態を保つことで発生を防ぎます。
マイホーム購入後の注意点(保証とメンテナンス)
新築時に施された防蟻処理の効果や保証期間は、一般的に**「引き渡し後10年間」**であることがほとんどです。10年を過ぎると薬剤の効果が薄れてくるため、定期的な床下点検や、10年目の再施工(有償または無償の条件確認)を検討する必要があります。また、家のまわりに木材やダンボール、廃材などを放置しないことも、シロアリを寄せ付けないための大切なポイントです。
